Twitter広告には配信する目的に応じて様々なキャンペーンタイプがあります。
キャンペーンタイプごとに課金形態が異なったり、使用できる入札戦略が異なるのでややこしいですよね。
このシリーズではTwitter広告のキャンペーンタイプについて公式の情報を踏まえてわかりやすさ重視で解説しています。
今回はリーチキャンペーンについて、どのような広告に向いているか、設定できる項目について解説していきます。
リーチキャンペーンの設定内容
リーチといえば認知拡大をイメージしますよね。詳細を見ていきましょう。
リーチキャンペーンの目的
リーチキャンペーンはできる限り多くのユーザーに広告を配信し、広告を見てもらうことでブランド認知の拡大を主目的に据えたキャンペーンタイプです。
できる限り多く表示させることを目指すキャンペーンタイプですが、ユーザーの中には広告内のリンクをクリックしたり、いいねやリツイートなどのエンゲージメントを行う人もいるでしょう。
質の良いクリエイティブを使えばリーチだけでなく、エンゲージ(いいね、リツイート、フォローなど)も高まり、さらに拡散するかもしれません!
広告グループで利用できる2つの目標
リーチキャンペーンの中でもさらにどのようにリーチするかを広告グループレベルで目標を設定することができます。設定できる目標は以下の2つです。
最大リーチ
こちらはTwitterも推奨している目標です。
「ユニークなユーザーへのリーチ数を最大化する」とのことなので、極力同じユーザーに広告が配信されないように配信されて、できる限り多くのユーザーに広告を配信するように調整されます。
エンゲージメントを伴うリーチ
エンゲージメント数(いいね、フォロー、リツイートなど)を維持しつつリーチ数を伸ばすよう調整されます。
リーチ拡大をメインで考えたいなら「最大リーチ」を選択しましょう。
2種類の入札戦略
リーチキャンペーンでは入札戦略を次のいずれかから選択できます。
自動入札
Twitterが推奨している入札戦略です。
できるだけ費用を抑えて、多くのユーザーにリーチする戦略になっています。
自動入札は設定が簡単なので、さっと設定して効果を最大化したい広告主にピッタリです。
目標コスト
ツイートのインプレッション1,000回あたりに支払う金額を設定します。Google広告の上限CPCに似たシステムですね。
設定すると、設定した予算を下回らないように予算消化してくれます。
リーチキャンペーンの支払いはインプレッション課金(CPM)がデフォルトになっています。
1人のユーザーに何回広告を表示するか(フリークエンシー)の上限数を決めることもできます。
プレースメント
プレースメントは広告をどこに配信するか(配信面)のことですが、タイムライン上への配信は必須で、さらに3つの配信面を加えることができます。
ホームタイムライン
基本かつ必須の配信面になっています。
プロフィール
他のアカウントのプロフィールを訪問した際に、プロフィール画面にも広告を表示する機能です。広告と関連性のあるプロフィールに広告が配信されたらユーザーは気になっちゃいますよね!
(例えば、美容インフルエンサーのプロフィールに美容の広告を表示させるなど)
検索結果
何らかの検索を行った際の検索結果画面にも広告を配信できます。検索の内容と関連した広告を配信出来れば、ユーザーの興味を惹きつけられますね。
返信
ツイートに対して返信をする際の画面にも広告を表示させることができます。ツイートと関連性の高い広告が配信されれば、ユーザーの興味を惹くことができますね。
使用できる広告クリエイティブ
リーチキャンペーンではテキスト、画像、動画など全ての素材を使うことができます。
広告クリエイティブについては別途記事を作成しようかなと考えています(余裕があれば…)
ターゲット設定
Twitter広告には様々なターゲットを設定できます。
同じカテゴリ内ではOR条件、別カテゴリを加えるとAND条件としてターゲットに条件が追加されます。OR条件は増やせば増やすほどターゲットが広がり、逆にAND条件は増やせば増やすほどターゲットが狭くなります。
ターゲットの設定は難しく、広すぎると狙ったターゲットに届かないし、狭すぎると広告配信が滞ったり、単価が高くなるなど弊害があります。
配信ボリュームのバランスを見ながらターゲット設定を行うことが大切です!
Twitter広告で設定できるターゲットのカテゴリは以下のとおりです。
年齢ターゲティング
何歳から何歳でターゲットを絞り込めます。
具体的には以下のとおり(単位は「歳」です)
- 13~19 , 13~29 , 13~34 , 13~39 , 13~49 , 13~54 , 13以上
- 18~24 , 18~34 , 18~49 , 18~54 , 18以上
- 20~29 , 20~34 , 20~39 , 20~49 , 20以上
- 21~34 , 21~49 , 21~54 , 21以上
- 25~49 , 25~54 , 25以上
- 30~39 , 30~49 , 30以上
- 35~49 , 35~54 , 35以上
- 40~49 , 40以上
- 50以上
- すべて
中途半端な区切りになっているのはご愛敬!笑
キーワードターゲティング
特定のキーワードを検索またはツイートした利用者、特定のキーワードに反応を示した利用者をターゲティングしたり除外したりできます。
フォロワーが似ているユーザー
特定の@ユーザー名をターゲティングして、そのアカウントのフォロワーと行動や興味関心が似ている利用者にリーチします。
興味関心
利用者が興味関心を示した分野に基づきリーチする。25種類のトピックと350種類のサブトピックから選択できます。
映画とテレビ
特定の映画やテレビ番組についてツイートしたりら反応を示したユーザーにリーチします。
イベント
Twitterでの毎日の会話の内容に基づいてユーザーにリーチする。25種類のカテゴリと10000種類以上のトピックから選択します。
ツイートにエンゲージメントしたユーザー
過去のツイートや動画を見たことがある利用者や、それに反応したことがあるユーザーに対して、リマーケティングを行います。
オーガニックコンテンツ、広告キャンペーン、エンゲージメントの種類でさらに絞り込むことができます。
これらの中から適切なターゲットを選択、組み合わせてターゲティングを行います。
リーチキャンペーンの良いところ・ポイント
リーチキャンペーンの良いところやポイントについて公式の情報を参考にしつつ見ていきます。
とにかく多くの人に広告を知ってもらいたいときに使う
例えば、新しいサービスや商品が完成し、とにかく多くの人に宣伝したい、知ってもらいたいという時にはリーチキャンペーンが非常に有効に働きます。
常時配信しておく広告にオススメ
細かな調整が不要で、常時配信しておくベースとなる広告として活用するのもオススメです。
認知を拡大するには同じユーザーに複数回同じ広告を配信して広告の内容を覚えてもらう必要があります。そういった視点からもリーチキャンペーンは長期間配信しておくのが良いと言えます。
広告で獲得したエンゲージメントには費用が発生しない
1,000回表示単位の課金になるので、広告に付いたいいね、リツイート、コメントや広告によるフォロワー獲得については費用が発生しません。
ユーザーの興味を惹きつける質の高いクリエイティブであれば、費用をかけずに多くのエンゲージメントを獲得し、より拡散させることができるでしょう。
私が考える理想のリーチキャンペーン
ここまでの情報を踏まえて、私がざっくり考えたリーチキャンペーン設定の具体例を聞いてください!笑
題材:新作ワインを発表したオンラインショップの認知拡大が目標
「最大リーチ」を選択します。とにかく多くのユーザーの目に広告を入れたい。
「自動入札」を選択します。コスパ良く多くのユーザーに広告を届けるためです。
「プロフィール」「検索結果」「返信」にも配信します。年齢などでターゲティングするので、できるだけ広告を配信面を広く設けておくことで配信チャンスを増やし、費用を抑えることとが狙いです。
年齢ターゲティングに「20歳以上」を設定、キーワードターゲティングに「ワイン」を設定します。成人の男女でワインに興味を持っているユーザーに積極的に広告を配信します。
めちゃめちゃ美味しそうかつ斬新な画像とシンプルな行動を促すフレーズのツイートを使います(一番難しい)専用のLPも合わせて用意!JSをふんだんに使った楽しいLPです(めっちゃ高そう値段が笑)
広告の企画を練るほど楽しいことって無いですね笑
まとめ
リーチキャンペーンは認知拡大を目的とするキャンペーンタイプですが、クォリティの高いクリエイティブとLPを組み合わせれば安価にコンバージョンを獲得することにも繋げることができるはず!
この記事が運用の参考になれば幸いです。
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