Google広告を活用してリード獲得や認知拡大を図っている企業にとって、重要なアップデートが発表されました。
2025年3月から、Google広告の「デマンドジェネレーション」が「Googleディスプレイネットワーク(GDN)」と正式に統合され、広告配信先のコントロールや設定方法に大きな変更が加わります。
この記事では、今回のアップデートの要点をわかりやすく整理し、実務での対応ポイントを解説していきます。
デマンドジェネレーション × Googleディスプレイネットワーク統合の概要
2025年3月より、デマンドジェネレーションキャンペーンに「チャネルコントロール機能」が追加されました。
チャネルコントロールとは?
これまでは配信先が自動で決まっていたデマンドジェネレーションですが、今後は以下の配信チャネルを広告主側で選択可能になります。
YouTube
Discover
Gmail
Googleディスプレイネットワーク(GDN)
この変更により、配信面を自社のマーケティング戦略に合わせて柔軟に設計できるようになります。
Google動画パートナーの名称変更
2025年3月より「Google動画パートナー」の名称が「Googleディスプレイネットワーク」に変更されました。
これまで「Google動画パートナー」と呼ばれていた配信先は、GDNの一部として再編されます。
名称変更により、今後は「Googleディスプレイネットワーク」の中で動画・画像インベントリを含めた管理が可能になります。
また、オプトイン設定が「広告グループ単位」に変更されました。
これまではキャンペーン単位で動画パートナーのON/OFFを設定していましたが、2025年3月以降は広告グループ単位でGDNの利用設定が可能になりました。
細かい単位での管理ができるようになるため、ターゲットや配信目的に応じて柔軟な設計が可能になります。
デマンドジェネレーションの拡張内容
デマンドジェネレーションの画像広告もGoogleディスプレイネットワークで配信可能になりました。
2025年4月からは、動画広告に加え、画像アセットを使った広告もGDNへ配信可能となります。これにより、リーチが大幅に拡大されます。
配信可能なメディア:3,000万以上のウェブサイト・アプリ
世界のインターネットユーザーの90%以上にリーチ可能
さらに、デマンドジェネレーションキャンペーンにGDNを追加することで、平均16%のコンバージョン数の向上が確認されています(Google調査による統計的に有意な結果)。
GDNへの配信を希望しない場合
デマンドジェネレーションからGoogleディスプレイネットワークへ配信したくない場合、広告グループ単位で「Googleディスプレイネットワーク」のチェックボックスをオフにする必要があります。
※動画と画像で異なる配信設定を行う方法については、Googleからの詳細発表を待ちましょう。
まとめ:今回の仕様変更は“拡張”であり、“強化”である
今回のアップデートにより、デマンドジェネレーションのリーチ力と柔軟性が大幅に向上します。
チャネル選択が可能になり、戦略に応じた配信がしやすくなる
動画・画像を組み合わせたリッチなクリエイティブで高いパフォーマンスが期待できる
より細かい広告グループ単位での管理が可能に
対応が必要な方は早めの設定変更を。
既にオプトインしている広告主の方は、変更なしで配信が継続されるため安心です。