Google検索広告の「ブランド設定」とは?指名キーワード施策に効果的な使い方を解説

【Google広告】 ブランド設定機能で キャンペーンを最適化

Google広告では、2023年以降「ブランド設定」が検索キャンペーンに追加され、特定のブランド名に関連する検索キーワードに対してより効果的な広告配信が可能になりました。
本記事では、この「ブランド設定」の仕組みやメリット・注意点、活用方法について、初心者にもわかりやすく解説していきます。

目次

「ブランド設定」機能とは

Google広告における「ブランド設定」とは、自社ブランドに関するキーワード(いわゆる指名キーワード)に限定して広告を配信したり、逆に競合ブランドに関連する検索語句では広告が表示されないように制御するための機能です。

例えば「トヨタ」をブランドに設定すると以下のような動きになります。

  • 「トヨタ 普通車」と検索された場合、広告が表示される
  • 「スズキ 普通車」と検索されても、広告は表示されない
  • 「カローラ」と検索されると広告が表示される (カローラはトヨタの自動車)

このように、広告主が「どのブランド名に関連する検索語句に広告を出すか/出さないか」を意図的にコントロールできるのがブランドリストの特徴です。

ブランド設定を利用するメリット

ブランドを設定することで以下のようなメリットがあります。

指名検索に特化したキャンペーンの最適化に使える

指名キーワードとは、ユーザーが特定のブランド名や商品名を明示的に入力して検索してくるキーワードのことです。
例)「カローラ」「ヤリス」「トヨタ ハイブリッド」など

ブランドを設定することで、自社ブランドに関連する検索語句にピンポイントで広告を出すことが可能になります。無駄な広告配信を防ぎつつ、購買意欲の高いユーザーに的確にリーチできます。

競合ブランドでの意図しない配信を防げる

従来の部分一致などでは、広告主が意図しない競合ブランド名の検索語句にも広告が表示されてしまうことがありました。
ブランド設定を活用することで、たとえばスズキ、ホンダといった他社ブランドの検索語句に対して広告が表示されなくなるため、無駄なクリックコストを削減できます。

自社のブランド分析の参考にも使える

この機能を利用すると、ユーザーが自社ブランドにどの程度関心を持って検索しているかをより正確に把握できるようになります。
指名検索の傾向やブランド認知度の変化を分析する上でも役立つ機能です。

注意点:マッチタイプはすべて「インテントマッチ」になる

ブランドを設定する場合、キャンペーン設定で「インテントマッチ キーワード」をオンにしておく必要がある点注意が必要です。

インテントマッチとは

Googleがユーザーの検索語句とブランドとの関連性を機械学習で判断し、明示的にブランド名を含んでいなくても意図的に関連性があると判断された検索語句にも広告が配信されるマッチタイプです。

例えば、キーワード「トヨタ」をインテントマッチに設定した場合

  • 検索語句:「ヤリス ハイブリッド」→ 表示される可能性あり
  • 検索語句:「国産 普通車 人気」→ トヨタとの明確な関連が薄いため、表示されない可能性あり

このため、「完全一致」や「フレーズ一致」といった細かいマッチタイプの制御ができない点には注意が必要です。

ブランド設定の手順

以下の手順で設定が可能です。

1. Google広告管理画面にログイン

2. 「ツールと設定」→「共有ライブラリ」→「ブランドリスト」を選択

3. 新しいブランドリストを作成し、ブランド名を追加

4. 広告キャンペーン設定で「ブランドリスト」を適用

※ブランドの審査には数営業日かかる場合があります。

参考記事:検索とP-MAXのブランド設定について(Google公式)

まとめ

Google検索広告におけるブランド設定は、自社ブランドへの検索意図が明確なユーザーにリーチできる強力な機能です。
特に、ブランド認知が一定以上ある企業や、自社製品を指名買いしてくれるユーザーを獲得したいケースでは非常に有効です。

ただし、「インテントマッチ キーワード」による制限もあるため、キーワード管理や広告文との整合性に注意しながら運用する必要があります。

ブランド設定を上手く使ってキャンペーンを最適化しましょう!

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この記事を書いた人

Web制作会社に所属するウェブマーケター
Web広告、Webサイトのアクセス解析、SEOコンサルが主な業務。
数千ページのコンテンツを有する大企業から中小企業まで様々なクライアントのウェブマーケティング支援を担当している。
クラウドソーシングサイト「ランサーズ」で認定ランサーとしても活動中。

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