Google広告を運用していて、「このセグメントからこんなにクリックが?」と思ったことはありませんか?
P-MAXや検索広告の「分析情報」機能では、ユーザーの属性や興味・関心を示すオーディエンスセグメントごとのパフォーマンスが可視化できます。
この記事では、その「意外なセグメント」からユーザーの検索意図を読み解き、次の打ち手に繋げる方法をご紹介します。
「オーディエンス分析」とは?
Google広告のキャンペーンで、30日ほど配信を続けると、分析情報タブ内に「オーディエンス分析」が表示されるようになります。
ここでは、以下のような情報が確認できます
- セグメントごとのクリック数のシェア(クリック数全体のうち、セグメントに属するユーザーが何割クリックしたか)
- セグメントごとのコンバージョンのシェア(コンバージョン数全体のうち、セグメントに属するユーザーが何割コンバージョンしたか)
- セグメントの興味・関心ジャンル(たとえば「投資サービス」「遺産管理」「エコ愛好家」など)
- キャンペーン全体に占める各セグメントの割合
どのようなセグメントに属するユーザーが広告をクリックしたかわかるので、広告が響いたユーザー像を想像するのに役立ちます。
「なんでこのセグメントが?」の理由を探る
実際の事例で考えてみましょう。
たとえば「リフォームサービス」のランディングページを配信していたところ、以下のような意外なセグメントが高いクリック数シェア率を持っていたとします。
- 投資サービス
- 遺産管理
- エコ愛好家
一見、直接的な関連は薄そうに思えますよね?
でも、ここがヒントになるのです。
検索エンジンを使って「セグメント × 商材」で検索してみる
ここでおすすめしたいのが、「セグメント名 × 商材キーワード」での検索です。
たとえば、
- 「投資サービス」 → 「投資 リフォーム」
- 「遺産管理」 → 「遺産 リフォーム」「相続 リノベーション」
- 「エコ愛好家」 → 「省エネ リフォーム」「エコ住宅 補助金」
検索してみると、意外な形でユーザーの興味と商材が結びついていることが見えてきます。
検索結果から読み取れる“意図の多様性”
上記のキーワードで実際に検索してみると、以下のような意図が見えてきます
- 「投資 リフォーム」:リノベーション投資や不動産価値の向上を目的とした情報
- 「遺産 リフォーム」:相続した家を売却する前にリフォームして資産価値を高める
- 「エコ住宅 補助金」:国や自治体の補助金を活用したリフォームニーズ
このように、ユーザーは必ずしも「リフォームがしたい」だけでなく、「投資したい」「相続対策したい」「環境配慮したい」などの動機を持っている可能性があります。
得られるインサイトと活用法
このアプローチによって得られるメリットは大きく、たとえば
- LPの見直し:「投資」や「相続」といった切り口の訴求を盛り込むことで、新しいユーザー層へのアプローチが可能に
- 広告文の改善:「エコ補助金活用リフォーム」「相続前の資産価値アップに」などの広告コピー案
- 新しいコンテンツ企画:ブログやコラムでの情報発信を通じてSEO施策にも展開可能
まとめ:オーディエンス分析はユーザー像の可視化に使える
「オーディエンス分析」を参照すればユーザーの潜在的な意図を探ることができます。
一見無関係に思えるセグメントが実は重要なヒントをくれているかもしれません。
ぜひ、「セグメント × 商材キーワード」検索を実践して、運用改善や新しいマーケティングアイデアに役立ててみてください。