P-MAXと検索広告を始める際の予算配分は「半分ずつ」が正解な理由

【運用初期】P-MAZXと検索広告の予算配分は半々で

Google広告でP-MAXと検索広告を同時に始めようとしているあなたへ。
「どちらにどれくらいの予算を配分すべきか?」で悩んでいませんか?

結論から言うと、最初は予算を半分ずつに分けて運用を始めることをオススメします。
本記事では、その理由と具体的な配分のコツについて、初心者にもわかりやすく解説します。

目次

P-MAXと検索広告、それぞれの特徴とは?

ではまず、P-MAXと検索広告の特徴を解説し、なぜ予算を均等に割って始めるのが良いかを解説します。

P-MAXとは?

P-MAX(Performance Max)キャンペーンは、GoogleのAIが検索、YouTube、Gmail、ディスプレイ、Discoverなどあらゆる配信面に自動で広告を出してくれる万能型のキャンペーンです。

メリット:機械学習による自動最適化、高いリーチ力

注意点:学習期間が必要、制御がやや難しい

検索広告とは?

検索広告は、ユーザーがキーワードを検索したときに広告を表示する、意図の明確な配信手法です。

メリット:検索意図に基づいた高精度なターゲティング

注意点:ボリュームが少ない場合は配信機会も限られる

P-MAXと検索広告の予算配分はなぜ「半分ずつ」が良いのか?

なぜ予算を均等に割って配信するのが良いのか、それはテストと最適化のための意味合いが強いです。以下のとおり解説します。

フェアな条件で成果を比較できる

片方に予算を寄せすぎると、2つのキャンペーン間で成果を正しく比較することができません。
特に最初のテスト期間では、どちらがより効果的かを判断するために、同じ条件(≒同じ予算)で走らせることが大切です。

学習を安定させるため

P-MAXも検索キャンペーンも、GoogleのAIがしっかりと**「学習」する期間が必要**です。
片方に予算を偏らせると、予算の少ない方が十分に学習できず、最終的に「思ったより効果が出ない」という結果に…。

特にP-MAXは1日あたり最低でも3,000円以上の予算を推奨します。

これはGoogle自身が示す基準で、これ以下だと学習が進まず、パフォーマンスが安定しません。

後から調整すると学習がリセットされがち

とりあえず検索キャンペーンに多めに予算を入れて、あとでP-MAXに回す

このようなやり方だと、P-MAXの学習が後から始まり、結果としてキャンペーン全体の最適化に時間がかかることになります。

さらに、頻繁な予算調整は学習のリセットを招き、パフォーマンスが乱れやすくなるため、なるべく最初に適切な配分でスタートするのが理想です。

実際の予算配分例(初期段階)

P-MAXと検索広告を同時に配信開始する際の具体的な予算配分例を示します。

総予算(1日あたり)P-MAX検索キャンペーン
6,000円3,000円3,000円
10,000円5,000円5,000円
12,000円6,000円6,000円

P-MAXは最低3,000円/日が推奨なので、それを下回るケースでは、そもそもキャンペーンの併用自体を見直したほうがよいかもしれません。

テスト期間を経てから最適な予算配分を見極める

2〜4週間ほど運用を続けることで、各キャンペーンの成果が見えてきます。
この時点で、コンバージョン単価(CPA)やROAS、流入キーワードの質などを比較し、どちらに重点を置くか判断しましょう。

初期のデータに基づいた判断は、感覚や予想ではなく「事実に基づいた改善」につながります。

まとめ:スタート時は均等が最適。データが揃ってから差をつけよう

P-MAXと検索キャンペーンを新規で始めるときは、

  • 予算は50:50でスタート
  • P-MAXは最低3,000円/日以上を確保
  • 学習と成果を比較するために条件をそろえる
  • 後からの予算調整は学習をリセットする可能性がある

このような観点から、最初の予算配分が成功の鍵を握ることがわかります。
地道なテストと観察が、将来の広告成果を大きく左右します。

この記事が参考になりましたら幸いです!

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この記事を書いた人

Web制作会社に所属するウェブマーケター
Web広告、Webサイトのアクセス解析、SEOコンサルが主な業務。
数千ページのコンテンツを有する大企業から中小企業まで様々なクライアントのウェブマーケティング支援を担当している。
クラウドソーシングサイト「ランサーズ」で認定ランサーとしても活動中。

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