実務にてウェブサイトのアクセスログ分析をしていると、前年や前月に比べてアクセスが減少している状況を見つけることがあります。
今回はよくあるアクセス減少の原因と発見した際に必要な対応についてまとめてみました。
アクセス減少の主な原因
早速、アクセスが減少する主な原因について列挙していきます。
ページの削除やコンテンツの移動
以前は存在したページが削除されていたり、コンテンツが計測対象外のドメインに丸ごと移管されていたりすると、前年比や前月比でアクセス数が減少しているように見えます。
意図的な施策で削除や移管を行ったのならば問題ないですが、エラーなどでページが表示されずアクセスが集まらないということがあれば、問題となっている事象を解決する必要があります。
必要な対応
意図的な削除や移管であれば問題なし。
心当たりが無い場合はページでエラーが発生していないか調査が必要
ウェブサイトのリニューアル
ウェブサイトのリニューアルでページの内容が変わると検索エンジンからの評価が変わり、アクセス数が減少する傾向があります。
また、PV数は減少しているがユーザー数は減少していない場合、リニューアルによってサイト内の導線が改善したことでユーザーが不要な中継ページを閲覧せずに済むようになった可能性もあります。このケースはPV数は減少していてもリニューアルが効果的に働いたと評価できますね。
基本的にリニューアル直後はアクセス数が横ばいか減少するため、1ヶ月以上は様子を見てリニューアル前後の評価をする必要があります。
必要な対応
サイトリニューアル公開後、少なくとも1ヶ月程度はアクセス数が減少することを覚えておく。
QRコードからの流入減少
例えば、チラシやポスターなどにウェブサイトへアクセスするためのQRコードが添付されていた場合、それらを廃止するとQRコードからの流入が減少します。QRコードのURLにUTMパラメータを付与していればQRコードからのアクセスが減少しているとわかりますが、付与していない場合はダイレクトからの流入が減少するという影響が出ます。
必要な対応
ウェブサイトへアクセスするためのQRコードを発行する場合はUTMパラメータを付与し、QRコードからの流入がGA4で識別できるようにする。
メールからの流入減少
定期的に配信していたメールマガジンの配信を止めると、メールに添付されていたURLからの流入が途絶え、アクセス数が減少します。
QRコードと同じく、メールマガジンからの流入であると識別できるよう、メールに添付するURLにはUTMパラメータを付与する必要があります。
UTMパラメータを付与していなかった場合は、ダイレクトからの流入減少として影響が現れます。
必要な対応
メールマガジンに添付するURLにはUTMパラメータを付与する
フリーWifiからの流入減少
最近はフリーWifiを使える店舗が増えています。フリーWifiにアクセスすると企業のトップページなどに自動で飛ばされるケースが多いですが、フリーWifiからの遷移先が変更されたり、フリーWifi自体が廃止になった場合はアクセス数の減少に繋がります。
必要な対応
外部サイト(Referrer)からの流入が減少した場合やトップページなど特定のページのアクセス数が減少した場合、店舗のフリーWifiの仕様が変わっていないか確認する。
さいごに
意外と盲点になっている原因もあったのではないでしょうか?実務の中でまた新たな発見があればこちらに追加していこうと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました!
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