ウェブサイトへの流入が増加した際、何が原因で増加したのか包括的に分析する方法をまとめてみました。
日頃のアクセス解析のお役に立てれば幸いです。
分析する項目
分析する際には以下の切り口ごとに探索のタブを作成します。
アクセス元の国や地域
どの地域から増加しているか特定します。
特定の地域からの流入が増加した場合、その地域限定のキャンペーンが行われた可能性などが考えられます。
- ディメンション:国、地域
- 指標:セッション、エンゲージメント率など
セッションの参照元 / メディア
どの参照元/メディアからの流入増加があったか確認します。
検索から一時的にアクセスが急増した場合はテレビなどのメディアで紹介された可能性が考えられます。
ウェブ広告が配信された場合もどの媒体から流入が増加したかがわかります。
- ディメンション:セッションの参照元 / メディア
- 指標:ユーザー数、セッション、エンゲージメント率など
セッションのキャンペーン
広告(cpc, display, videoなど)からの流入が増加しているようであればキャンペーンや広告アカウントを特定できます。
- ディメンション:セッションのキャンペーン
- 指標:セッション、エンゲージメント率など
ランディングページ
どのページへのランディングが多かったか明らかにします。ランディングした際のエンゲージメント率も確認し、あまりにエンゲージメント率が低い(0〜9%)場合はスパムを疑います。
- ディメンション:ランディング ページ + クエリ文字列
- 指標:セッション、エンゲージメント率、セッションあたりのページビューなど
ページロケーション
特殊なパラメータ付きのURLからの流入が無いかページロケーションで確認します。
- ディメンション:ページ ロケーション
- 指標:セッション
日付と時間帯
アクセスの増加が見られた期間のセッションやPV数の推移を確認します。
0〜24時までの時間帯別のアクセスも確認します。もしスパムからの訪問があった場合は時間帯に限らず流入がある可能性があります。
逆に日中の活動時間帯のみの増加であれば一般ユーザーによるアクセスの可能性が考えられます。
- ディメンション:日付、時間
- 指標:セッション、セッションあたりのページビューなど
デバイス カテゴリ
アクセスしたユーザーのデバイスを確認します。
例えば、mobileからの流入が増加しており、かつOrganic Searchからの流入が急増していた場合「テレビで紹介されたタイミングでユーザーがモバイルで検索した」といった行動の仮説が立てられます。
- ディメンション:デバイス カテゴリ
- 指標:アクティブユーザー数、エンゲージメント率など
ユーザータイプ
ユーザーが新規ユーザーかリピーターかを確認します。
新規ユーザーの割合がほぼ100%など明らかに多い場合はウェブ広告からの流入やスパムを疑います。
- ディメンション:新規またはリピーター
- 指標:アクティブユーザー数、エンゲージメント率など
流入後の遷移先
ランディング後のページ遷移を追います。一般ユーザーが何らかの意図を持って賛意しているかを探ります。
- ディメンション:ページパス(フィルタでページの参照元URLを固定)
- 指標:セッション
さいごに
GA4探索で上記を一通り作っておけば、アクセスが急増した際に包括的に分析し、原因のあたりをつけることができます。
ぜひお試しいただければと思います。
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