【GA4】アクティブユーザーあたりのビュー、アクティブユーザーあたりのセッション数、セッションあたりのページビュー数の違いと使い分け方

Webサイトの改善やマーケティング施策の効果測定を行う上で、KPI(重要業績評価指標)の設定は非常に重要です。特にGoogleアナリティクス4(GA4)では、従来のUA(ユニバーサルアナリティクス)と計測の考え方が変わったこともあり、「どの指標をKPIとして採用すべきか?」と悩む方も多いのではないでしょうか。

本記事では、「アクティブユーザーあたりのビュー」「アクティブユーザーあたりのセッション数」「セッションあたりのページビュー数」の違いを整理し、それぞれの指標がどんな目的に適しているのかを具体例とともにわかりやすく解説します。

目次

各指標の定義と意味

まずは、それぞれの指標が何を表しているのかを明確にしておきましょう。

アクティブユーザーあたりのビュー

定義:表示回数 ÷ アクティブユーザー
意味:1人のユーザーがサイト内でどれだけ多くのページを見たかを表す指標です。

使える場面

  • サイト内の回遊性を把握したいとき
  • コンテンツの魅力や深掘り度を知りたいとき

アクティブユーザーあたりのセッション数

定義:セッション ÷ アクティブユーザー
意味:1人のユーザーがどれくらい繰り返し訪問しているかを示す指標です。

使える場面

  • サイトのリピーター率を見たいとき
  • ロイヤルユーザーを育成する施策の効果を測定したいとき

セッションあたりのページビュー数

定義:表示回数 ÷ セッション
意味:1回の訪問(セッション)で平均的に何ページ見られているかを示します。

使える場面

  • セッション内の回遊状況をチェックしたいとき
  • ランディングページからの導線が適切かを評価したいとき

目的に応じたKPI指標の選び方

では、実際にKPIとしてどの指標を選ぶべきか?目的別に整理してみましょう。

回遊性を高めたいサイトなら「セッションあたりのページビュー数」

例:

オウンドメディア運営

ECサイトの特集ページやキャンペーンページ

目的:ユーザーが1回の訪問で多くの情報に触れるようにしたい
適した指標:セッションあたりのPV数
→ 滞在中にどれだけページを回っているかを評価するため

ユーザーとの関係構築を目的とするなら「アクティブユーザーあたりのセッション数」

例:

サブスクリプション型サービスのサポートページ

会員制コンテンツサイト

目的:継続的な訪問を促進し、信頼関係を築く
適した指標:ユーザーあたりのセッション数
→ どれだけリピーターになっているかが見える指標

コンテンツの質や読み込み度を測りたいなら「アクティブユーザーあたりのビュー」

例:

記事コンテンツ中心のブログ

ノウハウコンテンツを提供するメディアサイト

目的:訪問者がどれだけ深くサイト内を読み込んでいるかを評価したい
適した指標:ユーザーあたりのPV数
→ ユーザー1人が複数記事を閲覧しているかをチェック

まとめ:KPIは目的に合わせて選ぼう

各指標の使い分けを表にまとめると以下のとおりになります。

指標向いている目的使用シーン例
ユーザーあたりのPV数コンテンツの読み込み度の評価ブログ、メディアサイト
ユーザーあたりのセッション数リピーターの把握と関係構築の指標会員制サイト、SaaS型サービスサイト
セッションあたりのPV数サイト内回遊の評価ECサイト、キャンペーンページなど

いずれも似ている表現の指標ですが、それぞれ意味合いが異なってくるため、運営するサイトに合った最適な指標を選んでKPIとして追跡していくことが大切です。

みなさまの日々の分析の参考になりましたら幸いです!

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この記事を書いた人

Web制作会社に所属するウェブマーケター
Web広告、Webサイトのアクセス解析、SEOコンサルが主な業務。
数千ページのコンテンツを有する大企業から中小企業まで様々なクライアントのウェブマーケティング支援を担当している。
クラウドソーシングサイト「ランサーズ」で認定ランサーとしても活動中。

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