仮説とストーリーを立てられれば、分析を始めることができます。
今回は分析をする上での段取りのコツを説明します。
5分程度で読める短い記事ですが参考になれば幸いです。
第1回~第3回までの記事はこちら!
アウトプットできる結果を出す
実際に分析に入ると、イシューについての結論をいかに早く、詳細にアウトプットできるかが大切になってきます。
ここでは段取り良く結論を導き出すコツを説明します。
分析の優先順位をつける
手当たり次第にサブイシューに答えを出そうとしてはダメです。
まず、サブイシューの優先度をつけ、同じぐらい大切なサブイシューであれば、早く解決できそうなモノから分析をはじめます。
こうすることでアウトプットできる結果が早く手元に溜まっていきます。
前提を設ける
分析の冒頭でイシューに対する前提をつけておきましょう。
例えば、「このままの価格で販売を続けるといずれ赤字になる」といったことです。
この前提をどのように設けるかで以降の分析結果が大きく変わってきます。
答えありきの分析をしない
イシューから結論までのストーリーをあらかじめ作った場合に注意しなければならないのが、仮説で立てた結論に持っていくために都合良く恣意的な分析をしてしまうことです。
仮説で結論を立てておくことは大切ですが、あくまで仮説であるということを意識し、分析の過程で仮説の結論から逸れる場合には、それを良しとしてストーリー、仮説の結論の方を軌道修正します。
分析の障害への対処
分析を進めていくと何らかが障害になって進捗が滞ってしまうことがあります。
そうならないためにストーリーを作る段階で分析が止まった時にどのように検証を続けていくか決めておく必要があります。
よくある障害を紹介します。
欲しい数字が出てこない
分析の結果は数字で表現することが望ましいですが、結論によっては規模が大きすぎたり、漠然としすぎて数字を出せない場合があります。
分解する
そんなときは結論をパーツに分解してそれぞれに数字をつけます。
数字を出せる大きさまで細分化し、結論を説明する際にその数字を出すことで説明に耐えうるものが出来上がります。
現場に行く
例えば、「Aの場所とBの場所、どちらにお店を出した方が売上が上がるか」を考えたとき、卓上の推論だけでははっきり結論を出しにくいと思います。
実際にAとBを訪れてみて、客入りや活気など現場で確認しましょう。
自分の知識では手に負えない場合
自分の知識・経験不足や、これまで自分が得意としてきた分析手法では結論が出せない場合は、潔く他の人に尋ねることをします。
他の人に尋ねられない時や他の人も知見を持っておらず、分析の目処が立たない場合は、潔く諦めて別の切り口や分析手法を試すようにしましょう。
分析のスピードが遅い
細かく丁寧に分析を進めていくと分析スピードがゆっくりになってしまい、期日に間に合わなくなってしまう場合があります。
そんなときは丁寧にしすぎるのをやめましょう。
イシューに結論を出す上で重要なデータは必要ですが、サブ的な情報に関しては切り捨てることも必要です。
まとめ
今回は分析を進める上で段取り良く結論を出すためのコツ、障害に当たったときの対処方法について説明しました。
まとめると次のとおりです。
- 分析の順番に優先順位をつける
- 答えありきの分析をしない
- 欲しい数字や結論に不安がある場合は結論を分解したり現場に行くなどする
- 自分の手に負えない分析手法に関しては、人に聞いたり手法を変えるなどする
- 分析のスピードが遅い場合は不要な分析がないか洗い出して削除する
この記事が分析のお役に立てれば幸いです。
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