解決しなければならない問題を見つけ、仮設の結論まで考えることができたら、いよいよ分析に着手していきます。が、分析に着手する前に分析の方向性を決める「分析の軸について」説明をしていきます。正しく分析の軸を定めなければ、分析の結果も大きく変わってきます。
ここで正しい「分析の軸」の取り方を学びましょう。
第1回、第2回の記事はこちら!
分析のイメージ作り
ストーリーを作ることができたら、いよいよ議論から抜け出して、事実の検証に移っていきます。
ストーリーに沿って必要な分析についてイメージを作りましょう。
図にして視覚化するのがおすすめです。
を考えながら、そのデータを入手するにはどうすれば良いか、どのような仕掛けが必要になるか、検証に必要になってくる分析手法を書き出していきます。
分析とは
そもそも分析とは、
です。
例えば「夏は暑い」と聞いて、これだけだと分析されているとは感じないでしょう。
しかし、各季節の気温を棒グラフで並べられ、他の季節より夏が暑いと示されれば分析されていると感じると思います。
このように分析には必ず比較が伴うことを意識しましょう。
比較の3つの表現方法
比較には以下のとおり3つの種類があります。
- 比較
- 構成
- 変化
一つずつ見ていきましょう。
比較
これが基本的な比較方法になります。
重さ・長さ・大きさなど、何らかの共通軸で2つ以上の値を比較します。
構成
これは全体に対して、比較対象の指標がどれぐらいの割合を占めるかで比較します。
例えば、「ラーメン1杯に対して塩分は8%だ」とか「ラーメンを好きな人は国民の○%だ」といったようなイメージです。
変化
同じものを時間軸で捉える比較方法です。商品の売り上げや季節での売り上げの変動を見る時などはこの比較方法を使います。
何を分析の軸にするか
分析は「原因」と「結果」を軸にすることが多いです。
例えば、「ビールを飲む量」が原因側の軸、「腹囲の長さ」が結果側の軸になります。
さらに原因側、結果側それぞれで前述した「比較・構成・変化」で比較すると以下のとおりとなります。
- 1週間で何mlビールを飲むか、痩せていた頃と比べて量は増えているか(比較)
- 飲料の中でビールを飲む割合がどの程度か(構成)
- 日々のビールを飲む量の推移(変化)
- 痩せていた頃と比較した腹囲の長さ(比較)
- 腹囲の長さと比例して全飲料中でビールを飲む割合が増えていたか(構成)
- 日々ビールを飲む量が増えるのに比例して腹囲が長くなっていったか(変化)
このように「比較・構成・変化」と分析する軸によって結論が変わってきます。
どの軸で分析するのが一番キレイな結論に至るのか考えて分析軸を選択しましょう。
何を言いたいのか明確にする
分析を行った結果、自分でも何が言いたいのかわからなくなってしまってはダメです。
比較して、どんな結論に至るのかはっきりさせておきましょう。
例えば
- AとBでは差がある
- AからBへ変化している
- Aにはこんなパターンがある
などです。
これらの結論を表現する際、わかりやすくグラフで視覚化すると尚良いです。
分析に使うデータをどう収集するか
分析の軸が決まれば、分析のために必要なデータをどのように収集するかを考える必要があります。
ウェブで集めるのか、アンケートで集めるのか、どれぐらいの数があれば分析に耐えうるのかを考えて収集しましょう。
場合によっては今までに無い方法、発想でデータを集める必要が出てくることもあります。
まとめ
今回は分析の軸の取り方について説明しました。要点をまとめると次のようになります。
- 分析をする際には原因側の軸と結果側の軸を立てる必要がある
- 軸の取り方には「比較」「構成」「変化」がある
- 軸を決めたら分析に使うデータの収集方法についても考える
この記事がみなさんの問題解決のお役に立てれば幸いです!
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